第106章

聖なる円陣は「回復の儀」のために整えられていた。だが太陽が天頂に届く前に、長老たちは再び集った。その顔には不安と野心が同居していた。

マークは広間の中央に立ち、背筋をまっすぐに保っていた。黄金の瞳には、嘆きと決意の両方が映る。キャロラインの不在が彼の胸に重くのしかかり、喪失の痛みはいまだ生々しい。それでも、その覚悟は折れていなかった。周囲では若い狼たちが息を潜めるように祈りをささやき、空気は期待の緊張で張りつめていた。

長老マレクは、石床をかすめる法衣の裾を揺らしながら、もう一度前へ進み出た。言葉を一つひとつ選ぶように告げる。「マークよ、満月が近い。お前がルナを選ぶ時が来た。この絆なくして...

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